名古屋市の中川区について、詳しく解説するサイト『河童の街、名古屋市中川区』

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【八剱社】

八剱社は1625年の創建で、尾州和加部守が戦勝祈願のために祀ったものです。
このあたり一帯が穀物の不作で飢饉に陥ったとき、柿と栗のみが豊作で飢えをしのぐことが
できたことから、例大祭では柿と栗をふたつの俵に詰め、蝶とトンボの飾りをつけたものを
選ばれた若者が神にささげ豊作を祈ります。
この八剱社には大きな石が三つ並べて置いてあります。
力持ち石と呼ばれるこの石は、かつて若者達が持ち上げることで腕を競いました。
最も軽いのは六斗五升で98キロ、2番目は九斗五升で143キロ、最も重いのは一石五升
で158キロもあります。

【牛立八幡神社】

牛立八幡社は応神天皇を祀っていて、5月には豊年祭、10月には例大祭が行われ釜の湯を
ふりかける湯取神事が行われます。
また境内にある牛頭天王を祀る天王社では、7月に天王祭が行われます。
山車とからくり人形4体が引き出されとても賑わいます。

【西宮神社】

中川運河と松重閘門の水路の合流点に西宮神社があります。
西宮神社は御伊勢川の守り神として祀られ、イボの神さまとしても親しまれてきました。
御伊勢川とは笈瀬川のことで、中川の上流を指し現在は埋め立てられています。
中川は川幅が太かったのですが西宮神社前から北側は狭くなっていたため、名古屋城築城の
際ここまでは中川と笈瀬川を利用して石材を運び、石切をして加工してから名古屋城まで
運んだそうです。
境内にはそのことを示す、名古屋築城石切場跡碑もあります。